子連れ家族で富士山登山「御殿場ルート」体験記 持ち物必需品なども紹介

旅行

コロナ禍の前年ですが家族で富士山登山をしたときの体験記です。

ずっとアップしていませんでしたが、初心者の方でも多少に参考になるかと思い、富士山登山記を備忘録にとして残しておこうと思います。

下の子供も中学生になり、部活で体力もついてきた頃を見計らい富士山登山を計画しました。

一生に一度は子供と富士山に登ってみたいと思っていました。

今回は私、妻、娘(ミニー、高1)、息子(ミッキー、中2)の4名での登山です。

私と妻は20年以上前に2度ほど吉田口から登山したことがありますが、ぎゅうぎゅうづめの山小屋と頂上付近の大渋滞で大変な思いをしたので、今回は子連れということもあり「吉田口ルート」以外で少しでもゆっくりできるルートを検討しました。

最終的に決定したのが「御殿場ルート」。御殿場ルートはご存知のとおり最も歩く距離が長く体力的にきついとされているルート。

デメリットも多いですが、マイカー規制がなく、山小屋の混雑が少ないことを優先して、ゆっくり登れば御殿場ルートでも大丈夫と判断しました。

計画では8時に新5合目を出発して、7時間かけて山小屋を目指すことにしました。

御殿場ルートのメリット

・マイカー規制がなく新五合目(登山口)までマイカーで行ける。

・山小屋は他のルートより混雑が少ない。

・登山客が少なく静かな登山ができる。

・宿の前からご来光が見えるので、混雑する頂上で見る必要がない。

・4ルートの中でもっとも低い標高(1440m)から登るので高山病には有利とされる

・下山ルートの大砂走りは爽快な下山が楽しめる

御殿場ルートのデメリット

  • 歩く距離が長い
  • 山小屋が7合目からの3軒しかない。
  • トイレも7合4勺のわらじ館までない。

登山記録

日時 2019/8/18(日)~8/19(月)

宿泊:砂走館

天気:曇り時々晴れ、一時雨

駐車場は第2駐車場がまさかの満車。第3駐車場に停める。こちらも思った以上に車が多い。前日の土曜日に登山している人が多いのか。

8:10 出発。天候は曇り空。天気予報は曇り午後一時雨。

新5合目で入山料を家族分支払う。入山料は義務にはなっていないがやはり富士山を保全するために支払うべきであろう。

さて、山小屋まで雨が降らないでほしいと祈りながら新5合目を出発。新5合目の標高は1440m。他の登山口に比べてかなり低い。頂上まで2300m以上もあると考えると気がめいるので考えないことにする。

10分ほど歩くと大石茶屋に到着。

ここから先7合目まで1件も山小屋がない。昔あった山小屋も今はなくなっている。

ここからはしばらく単調な斜面が続く。当面は左側の双子山を見ながら標高が高くなっていくのを確認する。

遠くの方は雲行きが怪しい感じ。

御殿場ルートで日曜日ということもあり登山者は少ないほうか。

次郎坊(新五合五勺)1920m

10時ごろ1920m付近の次郎坊に到着。

2時間で500m位登ったことになる。

このあたりにくると濃霧で景色が見えなくなってきた。

子供たちもいまのところ大丈夫そうだ。

ただ、登山道が単調で霧も濃くなって景色も見えなくなってきたので言葉数が少なくなってきた。

ちょっと休んで先に進む。

ここからは傾斜が少しずつ厳しくなるためさらにゆっくり登るが、

長男のミッキーが前の登山客についてどんどんスピードを上げて登っていってしまった。

気づくと、視界から見えなくなるまで差が開いてしまう。

ひたすら火山灰地の斜面をゆっくり登る。

富士山といえども真夏の8月。非常に汗をかきのどが渇く。曇っていてもこの状態なので快晴ならさらに大変なのは想像がつく。

娘が疲れて遅れ始める。

こまめに立ち止まって水分補給をする。

新六合目

12時45分頃やっとのことで新六合目の山小屋跡に到着。ここで昼ごはんを食べる。

ただ長男の姿はみえない。かなり先に行ってしまったようだ。

高山病が少し心配だ。

娘のミニーは徐々に疲労がたまり無言になる。

少し歩いては休んでいる。

そのうち「まだつかないの~」と根をあげ始めた。

わらじ館通過

娘をなだめながらもがんばって、15時半ころ7号目のわらじ館を通過。

やっと霧が晴れて上の方がみえるようになってきた。

15時半過ぎなんとか本日泊まる砂走館に到着。

出発してから7時間半くらいかかりました。

計画では7時間くらいを予定していたのでまずまずのペースだったと思います。

途中濃霧で景色がほとんど見えなかったのが、余計単調に感じましたね。

トイレは幸いにも全員宿まで大丈夫でした。結構汗で流れたのかもしれません。

長男のミッキーは既に到着していて1時間位前に到着したとのこと。

だいぶ体力もついてきたようだ。

我々は結構早く到着したらしく、また当日は満室予定ではなかったようでベッドもゆったり使わせていただきました。(以前の吉田口ルートの宿とは大違いでした)

(ただ、夜に当日予約でかなりつめこんだので屋根裏部屋を使用している人もいました)

夕食までは砂走館のあたりをぶらぶらして静かな夕暮れゆっくりと過ごす。

ここで娘は頭痛を発症。夕ご飯もあまり食べられず寝ていました。

翌日はご来光を拝むため早めに就寝。

ご来光は宿の前から見えるので楽ちんです。

朝になると今度は前日元気だった長男のミッキーが頭痛がひどいと訴える。スピードアップして登ったつけがでてきたようだ。

4時半ころから明るくなりはじめる。

砂走館の前で、雲海の上からご来光がしっかり見えた。感動!!!

6:30 朝ご飯を食べてから頂上目指して出発

今日は天気がよさそうだ。ただ、午後から雨予報なので早めに出発。

ただ頭痛が治らない子供二人の足取りは重い。

単調な岩場をゆっくりと頂上を目指す。

頂上の鳥居が見えてくると少し元気が湧いてくる。

9:40 富士山頂の奥宮に到着。

何度見ても富士山の火口は迫力がある。

さて、ここから山頂の剣が峰まではかなり急な坂道を上る必要がある。

ここでかなり疲労がたまっていた妻と娘は帰りのことを考えてここから先は断念。しばらく休憩しながら待ってもらうことにした。

ここからは長男と二人で剣が峰を目指す。

剣が峰

10時過ぎ 剣が峰に到着。急に天気が悪くなってきて濃霧で周りがほとんど見えない。

頂上で写真だけ撮ってすぐに引き返すことにする。

頂上で少し休憩後、下山を開始。

下りはすいすい。

昼食は宿泊した砂走館で食べた。

ここでとうとう雨が降り出してきた。昼食後はレインコートをきて、大砂走り用にゲイターを装着して出発

御殿場コースの醍醐味は大砂走りのダイナミックな下りでしょう。

靴の中に砂が入るのを防止するためゲイターは必需品です。

7合目あたりから豪快な大砂走りが楽しめます。

この辺で雨も上がりラッキー。

登山客も少なくほぼ貸し切り状態。

最初は快適にざっくざっくかっ飛ばしますが、これが以外と脚が疲れる。

普段から歩いていないと結構疲れるかも。

ときどき飛ばしすぎて脚がもつれてひっくり返りながらも十分楽しめました。

15:30 駐車場に到着。お疲れ様でした。

御殿場ルートは7号目くらいまで途中に店もトイレもないし、かなりの健脚向けのルートだと思います。

ただその分、人が少なくゆったりと頂上まで登ることが出来ました。

今回はかなり時間をかけてゆっくり上ったつもりでしたが、子供の二人は頭痛になりました。

5合目あたりでもう少し時間をかけて体を慣らした方がいいかもしれない。

さて、富士山登山で個人的に感じた必需品をかいておきます。

特に御殿場ルートは途中に売店がないので、他のルートより飲み物は多めに持って行った方が安心です。

初登山を考えている人は参考にしてください。

■必需品

普通の登山道具に加えて

:一人2リットル以上あったほうが安心。

晴れているとさらに喉が渇く。子供の分まで背負ったので結構重かった。

ゲイター(ゲーター):砂が靴の中に入るのを防ぎます。大砂走りをするには必須。家族分事前に購入した。

レジャーシート:7合目までトイレもない。もし途中でトレイを我慢できなくなったらあると目隠しになる。今回は使用しなかったが、女性がいる場合あると安心。

雨具:山の天気は変わりやすいので必須。

日焼け止め:晴れると日差しが強い。

登山靴:底がしっかりした登山靴がおすすめ。

帽子:日差しを遮るところがないのであったほうがいい。

ストックは必要?

それから富士山登山にストック(ポール)は必要かという議論がありますが、やはり個人の好みによると思います。

今回も持っている人、持っていない人まちまちでした。

ちなみに我が家は使いませんでしたが特に問題ありませんでした。

私は転んだときのために両手を空けておきたいので登山時にストックを使ったことはありません。

今回は中高生の子供たちとの富士山登山を体験しました。

中学生になれば意外と体力もついているので、御殿場ルートも十分楽しめると思います。

家族で富士山登山を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

■おすすめゲイター

 

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