20年以上使っているダイニングテーブルが熱で白く変色した部分が増えてきたので、夏休みを利用して天板を塗り替えました。
うっかり「熱いやかん」や「鍋のふた」を置いて白く変色させてしまった経験はありませんか?
我が家のテーブルも白く変色した場所が多数。
一旦こうなると簡単には直らず毎日白く変色したテーブルを見るたびに気分がげんなりします。
見かねた妻が一時テーブルクロスをかけていましたが、すぐずれたりするのでやはり木のままがいいですね。
しかし、ここまで塗装面が傷むと直すには一旦塗装を全てはがし、再塗装する必要があります。
塗り直すにはそれなりに工具も揃える必要もあるのでテーブルを買い換えることも考えましたが、新婚時に最初に買ったテーブルということもあり愛着もあります。
工具を買うコストと買い換えるコストを検討した結果、工具を買っても塗り直したほうがはるかに安いという結論になりました。
家族の反応はというと、ほとんど日曜大工(DIY)をしないのに工具まで揃えて大丈夫か?と抵抗感ありあり・・・。
それでも多少失敗しても今よりは悪くならない(?)と説得して塗り直すことにしました。
まず準備したものをまとめておきます。
工具は持っていなかったので全て新規で購入したものになりますが、クチコミの評判がよく素人でも使いやすいものを選びました。
準備
- ベルトサンダー:ウレタン皮膜を剥がすのにあったほうがいい。
- ベルトサンダー用のサンディングベルト#80、#150(やすりのこと。#150は本体に付属していた)
- オービタルサンダー:表面仕上げ用
- やすり:#80、#150、#240、#400(オービタルサンダー用 ホームセンターのやすりでOK)
- 水性ウレタンニス(和信ペイント):渇きが早い。
- コテバケ
- マスキングテープ(塗りたくないところの保護用)
オービタルサンダーを持っている人はまずそれで試してみて、剥がせなかったらベルトサンダーを検討してみてください。
ベルトサンダーのほうが強力に短時間で剥がすことができます。
ベルトサンダーで古い塗装を剥がす
まず古い塗装を剥がす必要があります。
もともとのウレタン(?)の皮膜が結構厚そうで、ためしに紙やすりでゴシゴシ削ってみましたがほとんど削れません。
これはオービタルサンダーでも手強い思い、思い切ってマキタのベルトサンダー(型名9911、吸じん装置付)を購入しました。
この9911は静音タイプで速度調整機能が6段階ついています。
音はもっと爆音を想像していたのでかなり静かに感じました。(後で使うオービタルサンダーの方がうるさい)
本当は屋外で作業したかったけど、外は連日猛暑でとても作業できる状況でなかったのでリビングで作業をしました。
粉塵を撒き散らしそうなのでできれば屋外で作業したほうがいいでしょう。
その代わり、花粉を集塵する空気清浄機をフル稼働して、さらにこまめに掃除機をかけました。
吸塵装置がついていてもそれなりに粉塵は舞うので、気になるところにはシートをかけたほうが無難です。
結果的にベルトサンダーは購入して大正解でした!
ベルトサンダーはパワーがあるので力をかけなくてもどんどん削れていきます。
最初のサンディングベルトは#80を使用。#80は本体には付属していないので、#80は別途購入する必要があります。
試しにオービタルサンダーでも削ってみましたが、時間がかかるわりにきれいに削れませんでした。
さすがにここまでくるともう引き返せないので覚悟を決めます。
全面サンダーをかけたらサンディングベルトの番手を#80→#150に変えてさらにサンダーをかけます。(#150は本体に付属していたものを使用。)
地肌がでてきれいになった天板。テーブルから木のいい香りがしてきました。
さらにオービタルサンダーで仕上げる
ここからはやすりのランニングコストが安いオービタルサンダーにチェンジ。
今回購入したのはBOSCHのオービタルサンダー。評判もよく、パンチの台も付属しているので市販のやすりに吸塵用の穴を開けるのも簡単です。
ホームセンターで売っている普通の紙やすりや布やすりが使えるので安上がりです。
#240→#400とあげてサンダーをかけます。
最近の電動工具はすごいですね。短時間できれいな天板になりました。
塗る前に表面をできる限りきれいにしておいたほうがいいと思います。←ここは手を抜かないように!(反省です)
ここまで子供にも手伝ってもらいながら数時間経過。
水性ウレタンニスで塗装
さて、何で塗ろうかといろいろ調べたところ、乾くのが早くて評判がいい「水性ウレタンニス(和信ペイント)」で塗ることにしました。
食品衛生法適合なので室内でも安心です。
色は元のテーブルに近いウォールナットにしました。
近くのホームセンターに買い行きましたがあいにく小さい容量のものしかなかったので、Amazonで注文して翌日届いたので助かりました。
塗る回数は5回塗りを想定。
▼和信ペイント 水性ウレタンニス つやあり 0.7リットル
刷毛で塗るよりもコテバケで塗ったほうが簡単です。
コテバケ受けはちょうどいいのが無かったのでお肉のトレイで自作しました。
コテバケで木目に沿って1列ずつかけるとあっという間に塗り終わります。
1回目の塗り作業。まだ色は全体的に薄い感じです。つやも殆どありませんね。
2時間ほど乾燥させてから、オービタルサンダー#400をかけます。
この塗り作業とサンダーがけ(#400)を5~6回繰り返します。結構根気の要る作業です。
途中からオービタルサンダーをかけるのを見ていた子供が面白がって手伝ってくれたので少し楽になりました。
塗るごとに色が濃くなり光沢もでてきました。
▼3度塗り後。つやも出てきました。薄い色にするならこのくらいでもいいかも。
塗るときの注意点はなるべく塗りなおしをしないことですね。塗りなおすと余計に汚くなります。
下は6回目塗った後。(5回目でちょっと失敗がやり直したため予定より1回増えてしまった)
少し塗り跡は分かりますが、家族からOKがでたので終了としました。
初めてにしてはまずまずの出来だと思いますが、下地をもう少し丁寧に磨いたほうがよかったかなと思ったので次回の反省にしたいと思います。
これからさらに仕上げレベルをあげるにはもう少し修行が必要でしょう。
ニスの完全硬化には1週間程度かかるようなのでそれまでは重いものは置かないほうがいいですね。
それでは、Before,Afterで比較してみましょう。
<Before>
<After>
某番組のように「なんということでしょう~」とは家族の誰も言ってくれませんでしたが、Before Afterで比べると良く分かりますね。
Beforeの写真と比較すると見違えるほどきれいになりました。
木目も良く見えていい感じです。
写真ではきれいに見えますが、実は近くでよ~くみると素人ぽいとも散見されますがご容赦を。
これで気持ちよくダイニングテーブルで食事ができそうです。
素人でも工具と根気があれば、作業はそれほど難しくありません。
ほとんど工具とウレタンニスのおかげです。
せっかく道具を揃えたので、数年ごとに塗り替えようと思います。
長期連休を使って家具のメンテはいかがでしょうか。
今回使用した工具類
今回使用した工具や道具を整理しておきます。サンダーは必要です。
検討している方は参考にしてくださいね。
ベルトサンダー
天板のウレタンコーティングを全て剥がすならベルトサンダーが必要かと思います。
- メーカー:マキタ
- 型名:9911
- ポイント:静音タイプ、速度調整有り、吸塵装置あり
安心のマキタ製。速度調整できるので、低速だとかなり静音です。
オービタルサンダー
- メーカー:BOSCH(ボッシュ)
- 型名:PRO GSS23AE/MF
- ポイント:低振動設計。電子無段変速。サイディングペーパーの装着が簡単・確実なイージーフィットシステム
パンチ台付でサンディングペーパーの穴あけが簡単。
ホームセンターで売っている普通のやすりが使用できるのでランニングコストが安い。
水性ウレタンニス
- メーカー:和信ペイント
- 水性ウレタンニス(色:オールナット)
- ポイント:高耐久・食品衛生法適合。90分乾燥。
食品衛生法適合なので屋内の使用でも安心です。
このまま使えるので初心者にも扱いやすい。水性なので乾燥も速い。初心者におすすめです。
いろいろな色があります。好みの色に塗れます。
コテバケ
広い面積をきれいに塗るのにはコテバケが便利です。
まとめ
汚らしくなったテーブルも塗り替えることで甦りました。
最近の電動工具は静かで使いやすく、今回初めての作業でしたが特に難しく無かったです。
長期連休を利用して、古くなったテーブルの塗り替えをしてみてはいかがでしょうか。